2) オステオパシー的アプローチ

顎関節の問題には、奥に たくさんの他の問題が隠されている。


オステオパシーのよいところは、
「身体はひとつのユニットである」という哲学に掲げて
いるように、身体全体から問題を考慮していく点。


特に私は、これはとても大切なことだと考えている。


更にオステオパシーという手技を使う私達は、手の感覚を磨
いた職人でもあるので、細かい機械を使わなくても、

歯のどの部分により強い圧力がかかっているのか?
その圧力を引き起こしている筋肉はどこか?
そして、その筋肉は何故、緊張しているのか?
・・・こうやって、原因を探っていくことができるのです。
複雑で難しいケースもあるけど、それでもとても大切な検査。

そして、原因の箇所が絞り込めたら、それを開放することで、
緊張していた筋肉が緩むかどうか?
歯にかかっていた圧力が緩和するかどうか?
顎関節の動きが改善されているか?を確かめる。

こうやって調べていくと、顎関節の位置がずれてしまう、
また口を開いた時に歪んでしまうという問題は、1つという
わけではなく、複合的におこっていたりする。

例えば、原因が膝にあった人がいました。

膝の関節がずれると、当然、骨盤の位置もずれ、それに続く
脊骨もずれ、それに伴い、背中の筋肉の循環が障害され、
筋肉の緊張が起こる。

それに加えて、肩の位置も、首の位置もずれてくるので、
顎や首の深部のリンパも障害されてくる。

循環が障害された組織は、固く緊張し、顎関節を内側へ
ガッシリとひっぱってしまう。

そうすると、口を開けたとき、引っ張られている側の顎関節は、
あまり動かず、かわりに反対側が大きく動くことで身体は
バランスをとります。

だけれど、大きく開いた側の顎関節は、とても不安定になり、
そちら側で、食べ物を噛もうものなら、なんだか顎がハズレテ
しまいそうな感覚さえしてくる。

そして、内側に固定されてる側の顎関節は、緊張が強まる程、
開きにくいだけでなく、痛みも伴うようになる。

これは一例だけれど、こんな風にして、問題は起こってくる。

だから、ここで
歯を削ってもマウスピースで調整しても
あまり変化が感じられないのです。

顎関節の抱えている問題が違うところにあるからです。


個人的な意見としては、歯はあまり削って欲しくない。
本当に大切に大切にしてほしいのです。

年をとって、入歯になる人も多いと思いますが、
入歯で苦労している人はたくさんいます。だからこそ、生涯、
自分の歯でいられるように、歯は大切にして欲しい。


身体が抱えている問題を改善してそれでも残るのであれば、
最終的に、歯やマウスピースで調整することをお勧めします。


顎関節に問題がある。それは、
他の身体の構造に問題があるというメッセージ。

顎関節の問題は、氷山の一角。

だから、まずは、身体が抱えている問題を改善する
ことが、解決への近道なんだと思います。


記事作成・著作権:
ハーモニー セラピスト 神永Diplome d’Osteopathe

症例と対応
オステオパシー、骨盤矯正、腸もみ、リンパ、頭蓋仙骨調整・・・体の痛みを根本からの改善を目指します。
オステオパシー整体院ハーモニー「原因追求型オステオパシー」・・・池袋駅徒歩5分
ご注意
全ての方が同じ原因ではありません。また施術の進め方も、人それぞれです。もちろん、効果は約束されたものではなく、個人差もあります。
施術は、あくまでも身体が本来の機能をおこなえる手助けをするものです。治すのは、ご本人の治癒力によるものです。
オステオパシーは、その人に備わる治癒力を発動させるものです。


顎関節の問題

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