内臓についてのオステオパシーの見解、それには、まず、
オステオパシーの内臓マニピュレーションの創始者である
ジャン・ピエール・バラル先生の著書からでご説明します。

1、内臓の生理運動

バラル先生は、健康な器官や内臓がしている生理運動
について述べています。

この生理運動は、臓器を包む漿膜や、臓器を他につなぐ
筋膜、靭帯、間膜などの相互依存運動で、
内臓の生理運動を2つあげています。

1つは、
「mobility:内臓可動力」で、
随意運動や呼吸時の横隔膜運動などの
外因作用に反応する動き。

もうひとつは、
「motility:内臓自動力」
で、内臓自体が能動的に動く固有の動き。



2、オステオパシーでの触診で感じとります。

西洋医学には「motility」のことはあまり考えられて
いません。何故なら、この内臓自身の動きは、
とても小さくてゆっくりとした、ほとんどわからない
程の小さい振幅だから。

科学的に解釈されたものではなく、経験にのみ
得られたもので、これを感知するには、熟練された
触診能力を必要とします。

誰でもがすぐにわかる、というものではありません。
オステオパシーでは、それを感知するよう訓練します。
オステオパスは、手の職人なのです。


最初の頃は、皮膚の上から内臓があると思われる
場所に手を置いても、
「う~ん、、、動いているのかなぁ、、、?」
とこんな具合。

でも、段々と手が訓練されてくると、バラル先生の
言っているベールに包まれていた内臓のmotility
の世界が見えてきます。

例えば、調子が悪く下垂気味の腎臓を
正しい位置まで持ち上げる時。

冷たい深海に沈んだ冷たい腎臓を、ぐーっと
押し上げていくと、潜水艦が水面に表れる時の
ように、ブワッと浮力が働いて、腎臓は本来の
定位置に納まります。

そして、軽快なリズムを刻みだす。
何回かその動きについていくと、
最初は冷たかった腎臓が、温かくなってくる。

それと同時に、腎臓周囲の胸郭や付随する膜や
靭帯が、解放され、柔らかく広がり腎臓を含めた
周囲の動きがハーモナイズされます。



3、内臓が活性化されると、
         エネルギーも解放されます。


そこにエネルギーが滞っていた場合には、火山の
噴火のように、不要なエメルギーが噴き出してきて、
私はそれを手の痛みとして感じます。

不要なエネルギーの除去は、クリスタルや様々な
エッセンスを使ったりと、色んな方法があるけれど、
構造や機能の問題を取り、
motilityが回復することでも除去できます。

根深い問題が解放される時、声がでることも
多いのです。
無意識に「うーっ!」とうなったり。


その自分の声に驚いて、途中で声を出すのを止めたり
する人もいるけれど、本当は、恥ずかしからずに声を
出し切ってくれると、
より深い解放の手助けとなってくれます。

深い眠りの状態になっていて、
声を出したことさえ、覚えていない人もいます。

その度に私はこう伝える。
「今、すごくいい解放がおきましたよ!」

そう伝えると、声を出してしまった
という気まずさが、喜びのフィーリングに
変わるのです。


人は、エモーショナルな問題を
内臓にため込みます。

だから、こんな風に内臓の問題に取り組むと、
構造だけでなく、エネルギーやエモーショナルな
解放もしやすくなるのです。


まさに、オステオパシー哲学のひとつ、
Body + Mind + Sprit、
そして私が提唱するもうひとつ + Energyの
統合と調和に近づけます。


長くなってしまったので、
続きは、内臓の問題その③
~内臓は制限を受けてはいけない~
でご紹介します。


記事作成・著作権:ハーモニー セラピスト 神永Diplome d’Osteopathe
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 内臓の問題。その②~内臓は動いている…?!
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case5)内臓の問題
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■ご注意
全ての方が同じ原因ではありません。また施術の進め方も、人それぞれです。もちろん、効果は約束されたものではなく、個人差もあります。施術は、あくまでも身体が本来の機能をおこなえる手助けをするものです。治すのは、ご本人の治癒力によるものです。オステオパシーは、その人に備わる治癒力を発動させるものです。