1、骨格の歪みで、内臓の動きは制限されます。


生理運動をする内臓は、制限を受けてはいけない。

たとえ小さなものでも、動きの制限は、1日に何千回と動いている
内臓の運動に変化をもたらし、内臓機能を損傷してしまう。

でも内臓のmotility(自動運動)は、色んな影響を受ける。


骨格の歪みで圧迫されたり、神経伝達がうまくいかなかったり、
また、隣接する臓器の影響も大きい。

例えば、長い間、肋骨でできた鳥かごのような胸郭の構造が
歪んでいると、その中にある内臓機能も影響を受ける。



2、内臓機能が落ちると、どうなるのでしょうか?

自らが機能する為の固有運動(motility)が自由に行えなくなり、
役目が果たせなくなる。

機能が低下してくると、動脈・静脈・リンパなどの
液体循環も滞り、重く下垂してくる。

そうして、内臓や周囲の組織が制限された状態が続くと、
周囲の癒着や固着を引きおこし、motilityの回転軸が変化したり、
振幅が低下する。

よくあるのが肝臓の問題。

胸郭の構造に歪みがでて、肝臓のmotilityが制限される。

すると、肝臓自体の機能が低下し、下垂し、肝臓を包む膜や、
付着する靭帯、そして、胸郭に付着している膜にまで固着
を引き起こし、肩や首へ、その魔の手を広げる。


四十肩、五十肩といわれる肩の制限や痛みの原因は、
肩自体の問題ではなく、こういうところにあったりする。



3、原因は痛い所とは限りません。

この場合、肩の関節ばかりを緩めても、肩周囲の筋肉をほぐしても
あまり効果が期待できない。

何故なら、肩の動きの制限や痛みを引き起こしているのは、
肝臓自体にあるのだから。

肝臓周囲の構造を矯正し、肝臓のmotilityを回復し、
周囲の固着した膜や靭帯を解放する。

そうすることで、ようやく肩の自由が得られて、
「ふーっ」と安堵の深呼吸ができるようになる。

肩に影響を与えるのは、肝臓といった近い臓器ばかりではない。

女性なら、卵巣といった下の方にある臓器だって、
いろんなツテを伝って、肩の制限を引き起こしてくる。

「こんなところから、、、!?」と驚くほど遠くから、
巧みに制限をおこしてくるから油断できない。



4、オステオパシーは全身をターゲットにしています。

オステオパシーの哲学「身体はひとつのユニットである」

これは、身体をパーツ毎にわけて考えないということ。
常に、身体をマクロ視点で観ていかないといけない。

それは、関節や骨、筋肉といった要素だけでなく内臓といった
要素も含めて。
肩の制限は、そのいい例だと思います。

それから、内臓は様々なホルモンを分泌する。
ホルモンは、身体を機能させる。

血圧や心拍数、血糖値を管理したり、代謝を促進させたり
、消化機能を担ったり。とにかく、ホルモンなしには、
身体が機能しない。

特に女性は、女性ホルモンの周期から大きな影響を受けるので、
快適に生活するのに、正常なホルモン分泌はかかせない。


長い前置きをしてしまったけど、いいたいことは、
内臓の動きを制限せず、正常に保つことは、
ものすごく大切なことだという事。

そして内臓の動きを制限させない為にマクロ視点で、
内臓の制限を見つけだし、内臓の生理運動を回復させ、
内臓自体の動きを活性化させる


そんなアプローチをしなければいけない。
次回は、そんなアプローチをご紹介します。

続きは、内臓の問題その④~内臓へのアプローチ~で
ご紹介します。








記事作成・著作権:ハーモニー セラピスト 神永Diplome d’Osteopathe
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 内臓の問題。その③~内臓は制限を受けてはいけない~
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case5)内臓の問題
オステオパシー整体院

■ご注意
全ての方が同じ原因ではありません。また施術の進め方も、人それぞれです。もちろん、効果は約束されたものではなく、個人差もあります。施術は、あくまでも身体が本来の機能をおこなえる手助けをするものです。治すのは、ご本人の治癒力によるものです。オステオパシーは、その人に備わる治癒力を発動させるものです。