1、内臓の問題が、首の痛みを引き起こしました。


今回は、内臓の問題により、他の部位に痛みが起こってしまった
ケースを取り上げます。
内臓の問題が、「つらい首の痛み」となってでてきた例です。

クライアントは、30代女性。
首の痛みを訴えて、来院。

じっとしていても痛みがあり、上を向く動作で 痛みがより
強くなります。また、背中の痛みも強く、常に疲労感があり
気持ちも沈みがちだそうです。


2、ハーモニーのオステオパシー検査で全身をチェック。

まず痛みを感じている首を含め、全身を触診したり、動きの検査
ををして調査していくと、頸椎全体のラインが右に大きく傾いている
のが、首の痛みの原因だと、すぐわかります。

身体は、左右のアンバランスに弱い。このアンバランスの状態で、
ようやくバランスを保っているところに、上を向くといった大きな
動作が加わると、生理的な動きができなくなり、
無理に動かす部位に、痛みが生じたりするのです。


では、この頸椎の傾きは何故おこっているのか?


それを探していくと、右の胸郭が下方に下垂し、頸椎は、
それに強く牽引されていることがわかります。


身体の中は、色んな要素でつながっています。
なかでも、「膜」のつながりは、身体の各部位をつなぎ、そして、
お互いを縦横無尽にひっぱります。


筋肉を包む筋膜、肋骨の間をつなぐ肋間膜、臓器を包む膜、
臓器を仕切る膜、縦隔胸膜や、横隔胸膜などなど、、、。

構造物があれば、それを取り巻く「膜」が存在する。
そして、腱や靭帯も膜と同様、
各部位をつなげもすれば、牽引する力ともなる。


ですので、胸郭といった大きな構造物が傾けば、
当然、その代償は必ず生じる。
直接的に、そして間接的に頸椎をひっぱります。


3、首だけを調整しても改善はしません。

こういった場合、頸椎のみをいくら調整しても、
改善は見込めません。

一つ一つの関節の制限よりも、
もっと先に取り除く原因があるからです。

まず、その部位を制限している、最も影響している
問題を取り除く必要があります。

こんな風に、身体全体を視るというのは、
オステパシーの哲学の重要なひとつなのです。

そして、その哲学にのっとって、
さらに胸郭がひっぱられている原因を探していきます。


胸郭は、肝臓にひっぱられ、胆嚢にひっぱられ、
十二指腸にもひっぱられ、その先には、
右の卵巣が主要なひっぱりの元になっている。


4、内臓の機能的なつながり。

全てが膜の連携の上に成り立っているので、
臓器同士も、お互い強く関連しあいます。

そして臓器は、膜のつながりだけでなく、機能的なつながりが
あります。その為に、片方の臓器にダメージがあれば、
もう片側にも悪影響がでるのです。


臓器の「機能つながり」って
どんなことかわかりますか、、、、?


次は、臓器の「機能つながり」をご紹介します。





記事作成・著作権:ハーモニー セラピスト 神永Diplome d’Osteopathe
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 内臓の問題。その④~症例:首の痛み~
Tel:03-3986-5793
case5)内臓の問題
オステオパシー整体院

■ご注意
全ての方が同じ原因ではありません。また施術の進め方も、人それぞれです。もちろん、効果は約束されたものではなく、個人差もあります。施術は、あくまでも身体が本来の機能をおこなえる手助けをするものです。治すのは、ご本人の治癒力によるものです。オステオパシーは、その人に備わる治癒力を発動させるものです。